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[歴飯_93]HAPPY cafe 食堂


国道246号線の森の里入口交差点から県道603号上粕谷厚木線を玉川沿いに七沢方面へ向かった先のロードサイドにHAPPY cafe 食堂はある。

ロードサイドに似つかわしくないコンパクトな店舗とその隣にはガレージがあり、オレンジ色に塗装されたワーゲンバス(フロントグリル正面にスペアタイヤを備える特徴的なフロントグリルのフォルクスワーゲン・タイプ2-T2b型)が看板がわりに置かれいて、一眼でそれとわかる。

切妻の大屋根の妻側が正面となっており、店内に入ると、正面がオープンキッチンを囲むカウンター席、左手には小上がりになった座敷席となっている。

座敷席は既に予約で埋まっていたようで、カウンター席を案内された。カウンターの前には可愛い瓶容器に詰められたクッキーなどが置かれていて、外からの自然光を受けて目を引く。

メニューに目を通すと、かながわブランド認定の銘柄豚やまゆりポークを使った「カツカレー」「角煮カレー」「キーマカレー」、豆乳を使った「ドリア」「グラタン」などが従実のラインナップになっている。

その中から名物だという「角煮カレー」を惣菜とサラダ、デザートがついたランチセット、ジンジャエールを注文した。

注文をしてから丁寧に作り始められるランチ。作り方にも素材にも店主のこだわりが伝わってくる。料理のベースはベジブロスとも呼ばれる野菜の出汁を使い化学調味料などを使わない作り方。素材では、やまゆりポークに他にも、地場野菜、卵は伊勢原・大山の麓でストレスの少ない環境で飼われている鶏の卵、おからは厚木市小野の三橋豆腐店、こんにゃくは伊勢原市石田の荻野商店と一つ一つが、手作り、自然素材というコンセプトに合わせて選ばれている。

しばらくして、注文した角煮カレーのセットが運ばれてきた。

最初に口に運んだサラダには自家製玉ねぎソースがかけられている。新鮮な地場野菜がシャキシャキして美味しい。

添えられている惣菜は、キャロットラペ、おからのサラダ、胡瓜とセロリの和え物。それぞれガラスの小鉢によそられていて、カレーを食べ進めるときに味をリフレッシュするのにちょうど良い。

角煮カレーはシチューボウルに入れられており、ゴロッと真ん中に鎮座する角煮は箸で簡単に切れるほど柔らかく仕上げられている。

ライスは雑穀米で、一緒に食べるとスパイスは効いているのだが、角煮のボリュームが気にならなくなるほど、優しい味になる。

一口ずつ、すうっと喉を落ちて溶けていくようである。

メインの料理を食べ終えた後は、デザートなのだが、卵不使用の手作りミルクアイスと自家製プリンを迷った末に、「ランチセットのみ注文可」の言葉につられてプリンを注文していた。

届いたプリンは昔ながらの硬めのもので、苦味の効いたキャラメルと良くあっていて、熊本県産の生姜シロップを使ったジンジャーエールと合わせていただいた。プリンのほのかな甘さと、生姜のさっぱりとした味わいが心地よく、ランチを終えることができた。

会計の際に建物の築年を尋ねると「約40 年くらいなのではないか」とのことだったので、「古民家」というほどではないのかもしれないが、店の居心地は、店主のできるだけ既製品を使わずに、できるだけ自然の素材をという拘りが伝わり、古民家らしい居心地を生み出していると感じた。



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