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[開港5都市]景観まちづくり会議2022新潟大会 - 13 全体会議Ⅲ【THE HERITAGE TIMES YOKOHAMA KANAGAWA】

更新日:2022年11月13日



令和4(2022)年9月25日(日)、「開港5都市景観まちづくり会議2022新潟大会」3日目、午前10時30分からクロスパル新潟4階映像ホールにおいて大会最後のプログラムである全体会議Ⅲが行われた。

全体会議Ⅲは大会全体を通して得た知見や交流を共有し、大会宣言を行い、次年度開都市に引き継ぐ、開港5都市景観まちづくり会議の各大会で大会を締める最後の全体公式プログラムとして開催されてきた重要なプログラムである。司会は石本正幸氏(開港5都市景観まちづくり会議2022新潟大会実行委員会事務局長・新潟市景観ネットワーク)。

 

各分科会の報告


<分科会1>「開港場新潟の底力-米・人・学問-」

・報告:杉山節子氏(歴史都市新潟研究会)

「分科会1では、新潟湊の発展を支えたのは米である。米やその運搬にちなんだ場所を巡った。白山神社に奉納されている絵馬では、当時の新潟湊から江戸まで米が運ばれる様子が描かれている。開港5都市の参加者が集まるとのことで、初めて絆己楼(大野家)の門を開けていただいたことが印象深かった。」


<分科会2>過去と未来が醸すまち

・報告:高野善松氏(沼垂ストーリー形成連絡会)

「150年程前に新発田藩の米蔵があった沼垂小学校からまち歩きがスタートした。今代司酒造では前当主から酒造の歴史や酒造りなどを紹介いただき、峰村醸造の味噌蔵等を訪ね、沼垂テラスを見学、昼食とディスカッションを行なった。」



<分科会3>食・町・文化をワイワイ巡る湊町新潟古町の新旧よいとこ探訪

・報告:若木立也氏(任意団体地域創造にいがた社中)

「まちづくりは人がやっているモノである。新潟は杉と男は育たないという言葉が残っている。越後のまちづくりは女性が主役となって担ってきた歴史がある。分科会3では、女性が盛り立てているスポットを巡ってきた。かつての廻船問屋の建物遊郭街跡等を訪ね、港ピアを巡ってきた。」

 


<分科会4>食・町・文化をワイワイ巡る湊町新潟古町の新旧よいとこ探訪

・報告:手部純氏(表現者アート集携ゼミ)

「エトアールのモーニングからスタートし、本町の人情横丁や長屋の再生事例を見学。各所で日本酒の試飲等を行い、芸妓の方が運営されているカフェを訪ねた。」



<分科会5>

・報告:三谷博氏(個人参加)

「萬代橋から川岸の遊歩道を歩き、朱鷺メッセまで、およそ2㎞の道の活用も考えながらのまち歩きを行なった。朱鷺メッセの展望台からは万代島等を眺めた。その後MICE等をテーマに各都市の参加者と地域活性化についてのディスカッションを行なった。」



全体会議Ⅱ報告

・報告:西野廣貴氏(開港5都市景観まちづくり会議2022新潟大会実行委員会委員・TabiiT)

「FG会議を初めて全体会議として実施。新潟の発展を支えた分水路が50年を経過したことにちなみ、全体会議Ⅱでは、各都市から2組ずつ選出されたプレゼンターから、50年後を意識した取り組みや日頃の活動報告等の発表を行った。これを受け、レジェンドからはコメント、アドバイス、提案などがあり、貴重な機会となった。オープニングアクトのダンス、小学生の発表など、若い力を共有できた。」


 

FG会議報告

・報告:本間海渡氏(開港5都市景観まちづくり会議2022新潟大会実行委員会副委員長・(特非)新潟海洋開発)

「2日間の交流で深まったキズナを未来につなげるために、各都市で分かれてグループワークを行った。例えば、各都市の参加者の名簿の作成、オンライン会議での意見交換、5都市のグルメフェスタ等各都市が連携した事業、各都市が連携した社会実験の実施等、短時間ではあったが、たくさんの前向きな意見や課題の共有ができ、有意義な時間となった。」


 

代表者会議報告

・報告:石本正幸氏

「大会宣言の採択と次回開催都市の決定を行い、来年度の開催都市は函館市に決定した。」

大会宣言

・上杉知之氏(開港5都市景観まちづくり会議2022新潟大会実行委員会副委員長)

上杉副委員長により今後の開港5都市への熱い思いのこもった内容が盛り込まれた大会宣言(アピール)が読み上げられ、会場から拍手がおこった。


 

開港5都市景観まちづくり会議2022新潟大会 大会アピール


 かつて二つの大河が一つとなり川湊として繁栄した新潟の地で、今年の「開港5都市景観まちづくり会議」が開催された。

 「温故知新~五港のキズナを未来へツナグ」をテーマに、3連休の新潟を歩き、学び、語り、そして飲み、歴史と空間を超えた五港のつながりを改めて体感した。全大会議Ⅰでは、新潟から「五港学のススメ」として、開港5都市の歴史的なつながりに改めて光を当てる取組を提唱。続くパネルディスカッションにおいて、五港のキズナを活かした未来志向のまちづくりが語られた。全体会議Ⅱでは、FG会議を大会史上初めて全体会議として位置づけ、次世代を担う若者たちの活動について世代を超えて広く共有した。

 今大会を契機に、それぞれの都市において五港の歴史を活かした景観まちづくりを発展させるとともに、これまで培ってきた五港のつながりをより強固なものとし新たな世代に引き継いでいくことを改めて確認し、ここに宣言する。

 

2022年9月25日

開港5都市景観まちづくり会議2022新潟大会

参加者一同

 

次回開催都市あいさつ

・佐々木馨氏(函館市景観まちづくり協議会代表)

「次回の函館大会は2023年9月23~25日を予定している。今回の新潟大会は「五港学のススメ」と合わせ、FG会議を全体会議とするなど画期的な取り組みが行われた。この成果を引継ぎ、来年の函館大会を盛り上げていきたい。」


大会旗引継ぎ

開催都市である新潟市の本間龍夫氏(開港5都市景観まちづくり会議2022新潟大会実行委員会委員長)より、次回開催都市となる函館市の佐々木馨氏へ大会旗の引継が行なわれた。

 


主催者謝辞

・本間龍夫氏

「途中雨にも見舞われたが、最終日は秋晴れに恵まれた。今回の開催にあたり、早い時期から実行委員会を立ち上げ、行政と一体となって取り組みを進めてきた。彼らへの感謝の拍手をお願いすると共に、時間の許す限り是非新潟の街を堪能していただきたい。」との謝辞の下、会場からは盛大な拍手が上がり、今大会は閉会した。



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