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heritagetimes

[歴飯_118]HOT CARROT(ホットキャロット)



JR鎌倉駅西口から御成通り商店街を由比ガ浜通りに向かって進む。鎌倉市景観重要建築物等に指定されている洋館「旧安保小児科医院」のある十字路を左折し、江ノ電の線路の手前の路地を右手に入ると袋小路沿いに6棟の古民家が連なる一画に至る。古民家のうち数件は、物販や美容室等にも利用されており、現在も歴史を感じる鎌倉の路地裏の景観が維持されている。今回の歴飯は、その中の1棟、2階建ての古民家を改装したフレンチレストラン「ホットキャロット」を訪ねた。



経年の風情を感じる押縁下見板張りに、袋小路と江ノ電の線路側大きな開口部が設けられた開放的な外観。路地側は視線を遮り彩光のみ確保する摺りガラスの窓が設けられている。店の直ぐ脇が線路敷になっているため、店内からは江ノ電の車両を間近に眺めることができる。建物の来歴は不明だが、建物の造りからは昭和初期頃に建てられたと推察される。店主によれば、同店が入る前は学習塾などに利用されていたそうだ。同店は令和2(2020)年3月まで小町通りに店舗を構えていたが、同年7月に現在地へ移転してきたそうである。玄関脇の2間を客席とし、玄関から遠い奥の部屋にはカウンターが設けられている。



ランチは3種類のコースメニューから選べたが、この日はロールキャベツのコースを注文した。同店で人気のキャロットサラダに始まり、スープ、焼き立てのパン、メインのロールキャベツ、食後にはデザート(クリームブリュレ)と珈琲が付く。キャロットサラダは創業当時から提供しているとのことで、細切りにしたニンジンの歯ごたえと酸味の効いたソースが美味しい。鎌倉野菜をたっぷり使用したロールキャベツは、キャベツと薄切り肉がミルフィーユ状に巻かれており、たっぷりかけられたソースと合わせて、しっかりと野菜とお肉の旨みを感じることのできる一品であった。

鎌倉散策の折には、歴史ある路地裏にて、江ノ電を眺めながら絶品フレンチを堪能してみてはいかがだろうか。




※メニューは来店当時のもの

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