神奈川県道207号森戸海岸線を逗子からは葉山方面に向かう。一面が海に開ける真名瀬バス停から、道々に置かれた「eat YOGA STUDIO →」と書かれた小さな煉瓦を目印に、山側に細い路地を入っていくと、白い下見板張りの外観に丸い玄関灯、瓦屋根の乗った可愛らしい古民家が見えてくる。今回の歴飯で紹介する「eat YOGA STUDIO」は、自身の健康維持と未病のための予防医学を目指して、ローフード・アーユルヴェーダ・中医学・漢方等の食を通じたトレーニングをテーマとして活動しているコミュニティである。拠点となっている店舗は、築約150年の古民家を改装し、令和2(2020)年10月にオープンした。
路地に面したガラス戸を開けて店内に入ると、左手の土間にソファー席、一段上がった小上がりに6畳と8畳を繋げた2間にちゃぶ台の客席が設けられている。入口に向かって右手が2間続きのカウンターキッチン、左手は建具や仕切り壁を取り払って造り棚としているため、奥の廊下と緩やかに繋がった広々とした造りとなっている。鴨居や天井、柱等に元の古民家の風情を残しつつ、白塗りのフローリング、タイルの貼られたカウンターキッチンは和洋折衷の素敵な空間を演出している。
ちゃぶ台の席に着き、人気メニューの一つである「アサイーボウル」を注文する。「アサイーボウル」はベースとなるピューレやミルク、オイル、シリアル等を好みに応じて組み合わせられるようになっている。今回は、アサイーのピューレに、ソイミルク、レモンオイル、ビターのシリアルを組み合わせてみた。イチゴやバナナ等たっぷりの果実にアサイーの甘酸っぱいピューレ、ピーナッツバターの組み合わせが美味しく、ザクザクとしたシリアルの食感も楽しい。人気メニューとなっているのも頷ける美味しさである。同店では、食をテーマにしているだけあり、ヴィーガン仕様のスイーツやファラフェルサンド、店内奥に工房のあるNice&Smoothieにて製造される鎌倉や三浦の野菜、果実を使ったスロージュ―ス等も提供している。
2階ではアロマセラピーやマッサージ、よもぎ蒸し等の施術も受けられるそうなので、葉山の景色と合わせて身体の内外から癒されに訪ねてみてはいかがだろうか。一つ隣の路地には、[歴飯_86 アンカーカフェ]もあるので、合わせて巡るのもオススメである。
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