令和6(2024)年3月24日、横浜市港北区菊名にある古民家HUGを会場に開催された「妙蓮寺本の市」に参加した。 妙蓮寺本の市は発起人である永井氏が「妙蓮寺で古本市をしたい!」という思いを書き綴った企画書を「本屋・生活綴方」で店番をしているメンバーに送ったのがきっかけで、複数名の方が賛同し、令和3(2021)年5月15日(土)に第1回を開催されて以降、毎年1回開催し、今回が4回目になる。
「本屋・生活綴方」は、詩歌やエッセイ、社会評論やノンフィクションを中心に品揃えており、登録した有志が交代で店番をするなど、独特な運営が特徴となっている。
当日、開場時間前にはすでに多くの来場者が入口に並び、開場を待っていた。いよいよ時間となると、思い思いに各店舗を周り、熱心に本を選んでいた。 決して広いとは言えない屋内の会場には、今回の出店は本・雑貨・パン・コーヒーを取り扱う10店舗が机を並べた。それぞれの店主とのコミュニケーションも、古本市ならではの雰囲気である。 取材に対応いただいた広報担当の森永氏は古民家で古本市を開催する良さを「雰囲気が良く、小ぢんまりしたところが、それぞれの店主とコミュニケーションが魅力の古本市にあっている」と語る。
▼「お手紙書店/みやべほの」 本一冊一冊に手紙をつけて販売。
▼ 「トモシビダケ書店」 本にまつわるしりとりを蛇腹にしたミニ本や桃太郎イラストをあしらった手拭いなどを販売。
▼「28の本棚」食と旅がテーマの小説とエッセイが並ぶ。
▼「スーベニアショップ・ナカモト妙蓮寺店」アナログレコードをかけながら似顔絵を描く「似顔絵ジュークボックス」。
▼ 「古本アトミ」 自身が20代の頃に読んだ本をライナップ。
▼「モノ・ホーミー」お風呂の中でもふやけない長湯文庫やイラストを使ったオリジナル作品を販売。
▼「やまね洞」「地味だけど息の長い本」を新刊と古本を織り交ぜて出品。歴史に関する本が多かった印象。
▼「よなかの台所」店名は店主の「本を静かに読みたい環境」が由来とのこと。
▼「sora to ao to…coffee」 手作りジャムとコーヒー。
▼大倉山から出店のパン屋さん「M’s mama」&ウーパールーパーの写真雑貨「ウパパン」
会場は熱気に包まれて大盛況。こうしたコミュニケーションを大切にするイベントでは、コンパクトな空間で違和感なく密な距離を作ることができる古民家は、良い組み合わせなのだと改めて実感することのできるイベントであった。
「妙蓮寺・本の市」は不定期ながら毎年1回のペースで開催されているとのことなので、次回も大変楽しみである。
▼「本屋・生活綴方」妙蓮寺駅前のこの書店がきっかけとなった。
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