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[開港5都市]景観まちづくり会議2024横浜大会 - 02 大会概要と「歴史を生かしたまちづくり」の見どころ【THE HERITAGE TIMES YOKOHAMA KANAGAWA】

更新日:10月6日




「開港5都市景観まちづくり会議2024横浜大会(開港5都市景観まちづくり会議横浜大会実行委員会)」の概要が発表された。ここでは、主に歴史を「生かしたまちづくり」の視点から見どころを紹介する。

既報のとおり、全体テーマは「みらいへの架け橋 ~時代の積層で輝くまちとひと~」 とし、令和6(2024)年11月23日(土)~25 日(月) の日程で開催される。

大会1日目の「全体会議Ⅰ」は、本年4月に改修工事を終えて利用再開した横浜三塔の一つ「横浜市開港記念会館(国指定重要文化財)」を会場とし、基調講演とパネルディスカッションが行われる。



基調講演は「あぶない刑事からみる横浜の都市景観」と題し、 近藤正岳氏(映画「帰ってきた あぶない刑事」プロデューサー)が「あぶない刑事」シリーズのロケ地を中心に横浜の魅力を紹介する。「あぶない刑事」シリーズでは歴史的建造物をロケ地としているので([コラム]帰ってきたあぶない刑事参照、ここでもロケ地となった歴史的建造物のエピソードが聴けるのではないかと期待が高まる。



「パネルディスカッション」では、都市景観を形成する歴史文化と市民のタッチポイントづくり について、各都市の事例などを交えて議論が行われる予定。「歴史文化とのタッチポイントづくり」は令和6年7月に公表した「横浜市歴史的⾵致維持向上計画(素案)」 でも 方針1「横浜の歴史に触れ 、知り、楽しむ場づくり」の中の施策とし位置付けられ、開港5都市景観まちづくり会議もその取り組み事例としてあげられていることから、ここでどのような知見が共有されるのか楽しみである。



大会2日目の「分科会」は5つのコースに分かれて「まち歩き」と「意見交換」が行われる。

第1分科会「吉田新田から始まった横浜の発展!運河を生かしたまちづくり」では「新しい取組と人材発掘」をテーマとして、運河をキーワードに、横浜の発展の礎となった新田開墾や陶器輸出の歴史から現代の運河活用まで、まち歩きや船の体験を通して学ぶ。井上良斎登り窯や大岡川の震災復興橋梁などの歴史的建造物が見られる。



第2分科会「開港期の横浜商人の街・関内を探り、未来を考える」では、「歴史のある既成市街地の活性化」をテーマに、周辺で大規模再開発が進む旧市街地で展開される取組事例(戦後建築のリノベーション、道路空間活用など)から活性化のヒントを探り、まちの未来について考える。クリエーターのスタジオとして活用されている戦後建築、日本大通り・馬車道周辺の歴史的建造物が見られる。



第3分科会「ブラ山手の~異国情緒の秘訣は"人"にあり~」では、「歴史資産の継承による景観まちづくり」をテーマに、かつて外国人居留地であった山手のまち歩きを通して学び、開港5都市の歴史資産のあり方について考える。横浜市イギリス館など山手西洋館が見られる。



第4分科会「大規模災害に負けない!開港5都市だからできる連携の未来を考える」では、「開港5都市間の防災連携の可能性を考える」をテーマに、これまでに5都市を襲った災害や各都市の防災への取組を学びながら、開港5都市の繋がりだから可能な連携や支援の可能性を考える。新港埠頭や象の鼻パークの震災遺が見られる。



第5分科会「鎌倉時代から続く横浜金沢の景観まちづくりと郊外観光の可能性」では「郊外観光の可能性」をテーマに横浜の郊外部、金沢エリアに点在する歴史的景観を訪ねて、郊外観光の可能性について意見交換する。旧円通寺客殿、旧伊藤博文金沢別邸、金沢園、称名寺が見られる。



大会3日目には、それぞれの分科会などの報告が「全体会議II」の中で行われる。

なお、「全体会議I」「分科会」「全体会議Ⅱ」では、一般参加者も募集(令和6(2024)年10月31日まで)しているので是非、参加されたい。


※ THE HERITAGE TIMES YOKOHAMA KANAGAWAは「開港5都市景観まちづくり会議横浜大会実行委員会の構成団体として参画している。


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