かつて「焼き物」が横浜発展の一端となってきた歴史はあまり知られていない。明治〜昭和初期にかけ横浜港から世界へ輸出された「焼き物」は、外貨獲得の役割を担っていた。横浜で作陶した陶芸家の一人が3代目井上良斎である。井上良斎は大正3(1914)年〜戦後にかけ、活躍した陶芸家で、「神奈川焼」と呼ばれた作品で知られる。当初は高島町近くに釜を構えていたが、関東大震災で被災し、南区永田東に拠点を移した。この時斜面を利用して造られた「登り窯」と工房が今も現地に保存されている。
開港5都市景観まちづくり会議2024横浜大会の開催に合わせて、通常非公開となっている「登り窯」や良斎の作品、永田の自然景観が残る敷地が公開される。貴重な機会なので、是非足を運んでみてはいかがだろうか。
<井上良斎登り窯 特別展示イベント>
<日時>
令和6(2024)年11月23日(土) 10時から12時まで
<場所>
井上良斎登り窯(横浜市南区永田東1-31-12)
最寄り駅:京急井土ヶ谷駅
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