君島哲至氏(アクティブお三の宮エリア代表)
令和6(2024)年11月22日(金)、「開港5都市景観まちづくり会議2024横浜大会」の関連企画である「よこはま酒楽祭with開港5都市」が開催された。この企画は、神奈川県海老名市で安政4(1857)年から続く酒蔵「泉橋酒造株式会社」の新酒を味わう会として、「アクティブお三の宮エリア」が毎年主催し開催しているが、今回は「開港5都市景観まちづくり会議2024横浜大会」に合わせて、各都市からの参加者との交流企画にも位置付けられている。
「アクティブお三の宮エリア」は日枝神社(お三の宮)(横浜市南区山王町5-32)周辺の商店が中心となり、地域活性化を目的として活動しており、日枝神社境内を会場とした「神JAZZ(ジンジャズ)」やまち歩きイベント等も開催している。
国吉直行氏(開港5都市景観まちづくり会議2024横浜大会顧問)
主催者であるアクティブお三の宮エリア代表の君島哲至氏の挨拶、開港5都市景観まちづくり会議2024横浜大会顧問の国吉直行氏よる開港5都市景観まちづくり会議の紹介の後、泉橋酒造株式会社代表の橋場友一氏の音頭で乾杯し、会がスタートした。
今回開港5都市景観まちづくり会議の関連企画に位置付けられていることを記念して「横浜開港物語&神奈川のお酒物語」と題し、河北直治氏(運河史研究家)により、古地図や絵葉書等の貴重な資料を使って、お三の宮地区の埋め立てや横浜と函館を例とした上下水道の歴史が紹介された。
また、橋場友一氏(泉橋酒造株式会社代表)からは、新酒の紹介やラベルに使用されているトンボが育つ環境に拘った米作りや酒作りの想いが紹介された。今回参加者に振舞われた新酒「楽風舞しぼりたて とんぼの越冬卵と雪だるま」は、田んぼにて春を待ち焦がれるとんぼの卵が過ごす冬の田んぼの情景をイメージしたラベルとなっている。フレッシュな果実感(甘みと酸味)があり、口当たりも良く親しみやすい味わいであった。
会の途中では、函館を代表して佐々木馨氏(函館の歴史的風土を守る会会長)、新潟を代表して本間龍夫氏(新潟商人塾代表)からそれぞれの都市の紹介もあり、都市の垣根を越えた交流の場となっていた。会の中締めでは、翌23日(土)からスタートする「開港5都市景観まちづくり会議2024横浜大会」の成功を祈念した三本締めが行なわれ、参加者の笑顔と熱意に包まれた前夜祭となった。
ヘリテイジタイムズ横浜・神奈川では、「開港5都市景観まちづくり会議2024横浜大会」の開催に合わせ、主に歴史を「生かしたまちづくり」の視点から見どころを紹介する。
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